一ノ瀬さん家の恋愛事情。
キュッキュッ

バッシュと床が擦れる音。

ダンダンッ

ボールが跳ねる音。

この音が大好き。

そして何よりも好きなのは、バスケをしてる先輩のことです。


「ほのちゃん！どうしよう、ドリンク作りすぎちゃったかな…」

目の前でワタワタ慌ててるのは高校に入って同じクラスで仲良くなった一ノ瀬愛。

入学したときから可愛いって噂になるほどの彼女は、小さくて華奢で色白で、目がくりくりしてて、本当に可愛い。

少し茶色っぽい柔らかそうな髪の毛を二つに結んでいるからかな。

年齢よりも幼く見えるのも彼女の魅力。

性格は一緒にいて楽しい。

明るくて天真爛漫。

誰からも好かれる、愛の周りには人が集まる。

素直で正直で、まっすぐにぶつかっていく。

「大丈夫、今日はすごく暑くなるらしいからこれくらいすぐなくなるよ。」

そう言うと、愛はそっかそっか、と何度も頷く。

いちいち一つ一つの仕草まで可愛い。
< 26 / 248 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop