一ノ瀬さん家の恋愛事情。
お使いついでにこの街を探検するのもいいかも!

「うん、わかった!」

わたしは一人で散策に。

しばらく歩くと、駅が見えてきて、駅の周りにはたくさんのお店。

このへん、こんなに都会的だったっけ。

でも、近いし便利かな。

あ、本屋さん。

そういえば欲しい本があったんだよね。

ちょっと寄って行こうかな…

本屋さんに入ると目新しいポップに目移りしちゃう。

小さい頃から本を読むのが好きで、図書館にもよく行っていた。

お目当ての本は…

あっ、あった!

…でも本棚の一番上の段、しかも端っこ。

背伸びしてみるけど、届きそうもない。

こういう時、この151センチという身長を恨むよ…

アメリカでもダントツにちびだったし、何より顔も幼い。

それが私のコンプレックスなんだ。

はあ、届かないから仕方ない。

諦めようかな…

そう思って名残惜しく本棚の上の本を眺める。

するとそこに、腕が伸びてきた。
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