一ノ瀬さん家の恋愛事情。
また会えて、本当に嬉しいんだ。


そしていよいよ転校初日、私はクラスメイトの前で自己紹介をすることに。

やっぱり二年から編入するって緊張するな。

それにここの学校、中等部からあるからもうすでにグループとか出来上がっちゃってるんじゃ…

「じゃあ、芹沢さん、自己紹介をどうぞ!」

よし、第一印象は大切!

「芹沢未来です!七年前までこの街に住んでいました!よろしくおねがいします!」

ふう…

とりあえずは、大きな声で言えた。

「芹沢さんはあそこの席ね。じゃあ授業始めます!」

わたしは指定された席につく。

「ねえねえ、もしかしてミラ?」

隣の席の女の子がわたしの腕をつつく。

七年前、この街の小学校に通っていた時にわたしはみんなから

「ミラ」

と呼ばれてた。

「うん、えっと…」

「あたし!津田冬奈!覚えてる?」

つだ、ふゆなちゃん…

あ!

「ふーちゃん!」
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