一ノ瀬さん家の恋愛事情。
思わず大きな声を出してしまった。

「そこ!授業中ですよ!」

先生に言われてふーちゃんはぺろっと舌を出す。

小学校の時、同じクラスで仲良くしていた津田冬奈ちゃん。

たしか私が転校するときに手紙をくれて。

今でも持ってる、大切な宝物。

「ミラ、また後で話そう。あの先生に目付けられたら面倒なの。」

ふーちゃんは小さく言うと、笑った。


そして待ちに待った、昼休み。

ここはフランスのパリのおしゃれなカフェですか!?

というような学校の食堂。

メニューもおしゃれで、何を食べようか迷っちゃう。

迷いに迷って、オムライスに決めた私はふーちゃんとフーちゃんのお友達と席につく。

「じゃあとりあえず、こちらあたしと同じ部活、ちなみに茶道部ね。鈴原桜子と、末永夕姫。」

「よろしくね、わたしのことはさくって呼んでね。」

おっとりとしたタレ目がお嬢様オーラをかもし出す桜子ちゃん。

「あたしもミラって呼んでもいい?」
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