彼の溺愛の波に乗せられて
「マイク! どした?」
英語で話す。
『テンジュ! 元気か?』
「ああ。最高に元気だ。マイクは?」
『俺も! テンジュ、こっちで大きなイベントがあるけど見に来ないか?』
「おお。いつあるんだ?」
日にちを聞いてスケジュールを確認する。
「行けそうだ」
『おお良かった! それからもし良かったらゲストとして出てくれないか? 主催者に頼まれたんだよ』
「いや、俺はもう…」
『ゲストだから! 出場者とは別枠で! 頼むよ』
でもな。
こんな機会滅多に無いしな。
やってみるか。
親父も見たいかもしれないし。
「まぁ、そういう事なら…」
『さすがテンジュ! 恩にきるよ! それじゃ待ってるから! 詳細はメールで送る』
そう言って切られた。
その後すぐにメールで詳細が送られてきた。
ここですんのか。
なかなか大きな波が来るから俺もずいぶん通った場所だ。