彼の溺愛の波に乗せられて
そして雅には結局仕事の話はできないまま俺はアメリカへたった。

アメリカから帰ったらちゃんと話そう。
そして、気持ちを伝えよう。

そう思った。

空港につけばさっそくマイクが手を振って待っていてくれた。

「テンジュ！　お帰りブラザー！」

「マイク！　ははは！　ただいま」

そしてお決まりのハンドシェイクを交わす。

「「1.2.3！　POW！」」

お互いグータッチをして手を引き寄せ最後にハグをする。

「今回のボードはこれ？」

「ああ。あそこならこれかな」

「間違いないな。よし行こうか！」

「波の調子は？」

「いい波が来てるぞ！　テンジュのビッグウェーブ楽しみで仕方ないよ！」

「ははは。俺も楽しみだ」

そしてその日はマイクの家に泊めてもらい翌日カルフォルニアのポイントへと向かう。
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