彼の溺愛の波に乗せられて
だってさっきからエントリーしている人たちは誰も成功していない。

みんなすぐに波に飲まれている。

本当に危険そう。

あんな大波に巻かれたらどうなっちゃうの?

人が豆粒みたいだ。
いかにこの波が大きいのかが見てとれる。

そして物凄い飛沫をあげて巻き上げた波は挑戦者を容赦なく飲み込んでいく。

吹っ飛ばされてる人もいる。

「うーわっ」

雅人が声を出す。

「今の首いったろ絶対」

凌雅が続く。

「首!?」

「ああ。落ちたろ完全に今の」

危なっ…

「1秒でも立ち上がるタイミング遅れたら飛ばされる」

そ、そんな世界なの!?
< 128 / 301 >

この作品をシェア

pagetop