彼の溺愛の波に乗せられて

皆んなが帰ってベッドへ入るも、天寿の姿が目に焼き付いて全然寝れない。

会いたいー。
飛びついて抱きつきたいー。

するとピコンと携帯に通知が来る。

なんだ？
こんな時間に。

そして携帯を確認すればなんとさっきまで波に乗ってたはずの天寿からメッセージが届いたではないか。

"無事に終わった。帰国したら一番に会いに行く"

携帯を持つ手が震える。
天寿はどういうつもりでこんな事を私に言ってくるのだろうか。

こんな事言われたら良いように勘違いするよ私。

いいの？

私はそのまま携帯を抱きしめた。

天寿…
今すぐにでも会いたいよ。

天寿が帰ってくるのは三日後。
我慢だ我慢。

そして微妙に寝不足のまま仕事をして、最後のヨガのレッスンも終わっていつも通りシャワーを浴びてからジムを出た。

「雅」

すると私の車の横から天寿がひょこっと現れた。

「え？」

明後日じゃなかったの…？

「帰ってきた」

私の心の声が聞こえてるみたいにそんな事を言う天寿に私は立ち止まってしまった。