彼の溺愛の波に乗せられて
その後、皆んな波にそれぞれ乗り出す。

「おお。みんな上手いな」

「ふふふ。だよね」

「ここの波、クセあるし」

「そうなの?」

「ああ、割と。でも俺は好き」

「私も。ずっとここでばっかりだし。もう少し先にもたくさんちゃんと整備された場所あるんだよ」

「ああ。少し俺も気になって行ってみたよ」

「そうだったんだ!」

「でもここが一番良いな」

「ふふふ。なんか嬉しい。たっくんにお辞儀してたね天寿」

「たっくん? 親父さんの事?」

「そう。うち名前で呼んでるんだ。巧っていうの。母親が沙也加でさっちゃんね」

ははは。なるほど。

「挨拶したよ。ボードの上でかっこ悪かったけどな」

「ははは! 面白かったよ。ありがとうね」
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