彼の溺愛の波に乗せられて
そしてしばらくして充電もたまって雅は運転席に軽やかに飛び乗る。

「一応、車屋に持って行った方がいいかもな」

「うん。あ、でも仕事終わってからじゃ店やってない…」

次の休みいつだっけと携帯でシフトの確認をする雅。

「雅。俺明日も休みだから、仕事中俺が車屋持って行こうか?」

「いやさすがにそれは…」

そこ遠慮する?

「どうせ暇だったし。いいよ」

「え、いいの?」

「ああ」

「なんかごめんね」

「大丈夫。それじゃ気をつけて帰れよ? またなんかおかしかったらすぐ連絡しろな」

「カッコよ! ありがとっ!」

俺は運転席に顔を入れて雅にキスをする。
あー、やっぱり帰したくない。

「な、なんか…帰りたくなくなってきた…」

「はは。俺も、帰したくない。困ったな」


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