彼の溺愛の波に乗せられて
その夜も結局ポッキリ折れてしまった俺の理性は立て直すこともできずにさんざん雅をベッドで鳴かせてしまう。

「ねぇっ…あっ…本当にさっ…」

雅をうつ伏せにして後ろから覆い被さりながら腰を沈め奥まで突き上げる。

「クッ…でも、好きだろ?」

キュンと中が締まる。

「返事したんか?」

「ちがっ…耳元で…」

フッと耳に息をかければまた中がうねるように締まる。

そのまま耳の中に舌を入れながらガンと突く。

「はぁっ…!」

「雅。奥すっかり覚えたね。痙攣してる」

「言わないでっ…」

「こうして身動き取れないの好き?」

ヤバいわ。

俺の腕の中でプルプル震えて、それでいて俺を離すまいと締め付ける雅の熱いそこは快楽と激情の渦に飲まれて抜け出せない。

こんなにも愛しくて、この腕の中に閉じ込めてしまいたいと思うなんて。
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