彼の溺愛の波に乗せられて
「んでもって万が一なんかあっても絶対ゴム必須な? でもないのよそれが」
「それまんましたんじゃないの?」
「って思ってこれ確かめたの」
そう言ってゴミ箱を見せられる。
「匂いなし、濡れてない! 形跡ゼロ! よってヤッてない! てか俺絶対他の女じゃ勃たない!」
何故かドヤ顔する天寿。
「でもこれだけはマジでごめん」
そう言ってバスローブの胸元をチラッと見せられるとキスマークが付けられていた。
「本当気持ち悪りぃ…誰なのあの女」
天寿はドサっとソファに座って頭を抱えた。
「何度も洗ったんだ…」
めちゃくちゃ落ち込んでる。
「雅以外に触られたくねぇ。他にも意識ない間に何されてたのか全くわからない…」
普通ここは嫉妬する所かもしれないけど、あまりの天寿の落ち込みように本当に天寿にはその気がないのが伝わってきた。
それに嘘はついてないんだと。