彼の溺愛の波に乗せられて


「あー。いつも来てくれてる子だよね? 俺、雅の兄貴で長男の雅人」

いつも来てたらしい。

「俺は次男の凌雅、一緒に座ってもらったら?」

「いやコイツらは…」

天寿が嫌そうな反応をする。
ははは。

「「んじゃおじゃましまーす!」」

二人は天寿を無視して座った。

長テーブルに端から天寿、私、寿梨さん。
天寿の向かい側から、愛莉、凌雅、雅人、寿奈さんという順番で座った。

「えっと…」

寿梨さんが愛莉を見て聞く。

「あ、こっちは雅の親友の愛莉」

凌雅が愛莉を紹介した。

「こんばんは! 愛莉です!」

愛莉が元気よく挨拶する。

「愛莉ちゃんね! 愛莉ちゃんも可愛いー!」

寿奈さんがニコニコで愛莉を褒める。

天寿から話を聞いてるけど、こんなに二人とも別嬪なのに家ではステテコ履いてると言っていたのを思い出して笑ってしまう。
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