彼の溺愛の波に乗せられて
「俺の雅ちゃんが大人になってしまった…」

はぁ。

「いつから優弥くんのになったの私」

ジトっと見る。

「えー。本当に嫌なんだけど俺ー」

「いい加減しつこい」

「辛辣ー。でもそんなところがまた可愛いー」

だめだこりゃ。
ある程度組み合わせも決まったし、もう帰ろ。

「え? 待って! もしかして彼氏の車、黒の外車のSUVだったりする!?」

んげっ!

「ま、まぁ…」

「こないだ雅人の店の近くで車でキスしてた!?」

何も言ってこないからやっぱり気づいてないのかと思ってたけど、そう甘くなかったらしい。

「俺、目悪くてさ。一瞬雅ちゃんかな? とも思ったんだけど、うわっまじか! あれ、雅ちゃんだったんか!」

興奮しすぎ。
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