彼の溺愛の波に乗せられて
お腹がいっぱいで苦しくて…
息すらつけなくて辛いのに…

天寿でいっぱいになるこの感覚が…
心も身体も満たされていく。

「キス…しながら…」

天寿はフッと微笑むと望んだ通りに優しく激しくキスを落とした。

逃げても捕まえられ離すまいと舌を追いかけられる。

「ふっ…んっ…」

同時に奥までズンと突かれ脳天に響く。

「くっ…」

天寿は下唇を吸い付き名残惜しそうに離すと首筋にまた噛みついた。

「はぁっ…!」

その後もこの甘くて激しい時間は朝まで続いてもう体力の限界を迎えそうになる。

うつ伏せにされて後ろから覆い被さり顔だけ振り向かされてキスをする。

「ふっ…もうっ…」

無理だ…

「雅の体力はこんなもんか?」

一度止まる天寿。

「あのね…どう考えても私の方が…」

辛いに決まってるじゃない。

「諦めな。俺をこうさせるのは雅のせいだからな」

そう言ってまた動き出す天寿。

私はとんでもないモンスターを夫にする。
私のせいでこうなってるなら受けて立つ。

そう思った。




< 281 / 301 >

この作品をシェア

pagetop