彼の溺愛の波に乗せられて
「天寿くん。皆さんも。今日は本当にありがとう。楽しかったよ」

純平さん達が最後にお礼を言う。

「いえ。こちらこそ、騒がしくてすみません」

雅が言う。

「とっても素敵な家族たちだな。是非、こっちに遊びに来た時は俺たちも歓迎するよ」

そう言って、ゾロゾロと皆んな帰って行った。

俺たちもそれぞれに解散して、マンションへ帰る。

「す、凄かったね」

「だな。クククク」

とにかく女性陣はパワフルだった。
雅は皆んなで撮った写真を見ながら嬉しそうにしている。

「みんな美男美女だった」

男の俺からしてもみんな確かにカッコよかった。
痺れるくらい。

でもなんだかモヤっとする。

「そうだな」

「悔しい。みんなモデルみたいで綺麗だった。私だけ小さくて、子供みたい…」



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