彼の溺愛の波に乗せられて
「天寿くん、俺変わるよ」
そう言って寿梨の旦那が俺からトングを取って肉を焼き出した。
「さんきゅ」
俺もようやく肉にありついた。
美味い。最高。
寿梨も寿奈も肉に夢中でやっと静かになって一安心だ。
そして野良猫が気になって席をみるといつの間にかいなくなっていた。
帰ったのか。
その後もたらふく食べて会計を済ませ、厨房に目をやればあのイケメンサーファーたちは俺を見て会釈をしたので俺も返した。
そして先に店から出ていた三人とその場を後にしたのだった。