彼の溺愛の波に乗せられて
「ただいまー」

「おかえりー」

お風呂に入ったり洗濯物なんかを回していれば店が終わったたっくんとさっちゃんが帰ってきた。

たっくんもさっちゃんも海に行く時は早朝じゃなくて少しゆっくりくるからまだ一緒に行けてない。

「たっくん、なんか今年凄く上手な人海に来てるよ」

「おお。そうか、雅人と凌雅も言ってた人かな」

「たぶん。プロかなあれ」

「そんなに上手いのか」

「凄いよ。スピード感とか。余裕で雅人たちより上手い」

「へぇ。今度俺もいってみるかな」

「うん。でも早朝じゃないといないかも」

スーツ着てたからたぶん仕事行く前に来てるんだよね。

「そっか。おけ」

たっくんの軽めの返事を後ろ耳に聞いて私は自分の部屋に戻った。
< 56 / 301 >

この作品をシェア

pagetop