シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「オオカミ達は本当に赤ずきんを食べるわけじゃないし、鏡の魔女さんだって本当に白雪姫をいじめたり殺そうとしたりしてないわ。魔女さんは白雪姫から実のお母さんのように慕われているのよ!」
「口だけなら、何とでも言えるよな」
「そうそう、白雪姫は内心ママハハを恐れていて『本当にいじめられてます』って言えないのかもしれないぞ」
「そんなこと……!」
気付くと、いつのまにか言い合う私達の声を聞きつけたらしい人々が、私達をかこんでいた。
「そうだそうだ」
「この悪役ども」
野次馬達までが男達の味方をする。
ああっもう! くやしい!!
「口だけなら、何とでも言えるよな」
「そうそう、白雪姫は内心ママハハを恐れていて『本当にいじめられてます』って言えないのかもしれないぞ」
「そんなこと……!」
気付くと、いつのまにか言い合う私達の声を聞きつけたらしい人々が、私達をかこんでいた。
「そうだそうだ」
「この悪役ども」
野次馬達までが男達の味方をする。
ああっもう! くやしい!!