シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「まあ、なんだね。そもそもあんたたちはなぜ私達にいやがらせをしてくるんだい?」
「そ、それは……お前達が先に、主人公達にいやがらせをするからだろう?」
「いやがらせ?」
「ああ。オオカミ達は疑うことを知らない赤ずきん達を食っちまうし、お前は義理の娘の白雪姫の若さと美貌をねたんで殺そうとするし、そこの小娘は義理の妹のシンデレラを下女代わりにこき使うじゃないか」
すると野次馬達からも「そうだ、そうだ」という声が上がった。
「ふ――ん、なるほどねえ、そういう考えなんだ」
魔女さんは右の眉をかすかに顰めて苦笑した。
「じゃあねえ、聞くけど、赤ずきんの祖母がオオカミに食べられず、赤ずきんも食べられず、ふつうにおみまいをして家に帰ったら、お話は成立するのかい?」
「え……」
「そ、それは……お前達が先に、主人公達にいやがらせをするからだろう?」
「いやがらせ?」
「ああ。オオカミ達は疑うことを知らない赤ずきん達を食っちまうし、お前は義理の娘の白雪姫の若さと美貌をねたんで殺そうとするし、そこの小娘は義理の妹のシンデレラを下女代わりにこき使うじゃないか」
すると野次馬達からも「そうだ、そうだ」という声が上がった。
「ふ――ん、なるほどねえ、そういう考えなんだ」
魔女さんは右の眉をかすかに顰めて苦笑した。
「じゃあねえ、聞くけど、赤ずきんの祖母がオオカミに食べられず、赤ずきんも食べられず、ふつうにおみまいをして家に帰ったら、お話は成立するのかい?」
「え……」