シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~

ひびけ!タップの靴音

 (かがみ)魔女(まじょ)さんの話を聞いて、最初につっかかってきた二人組も野次馬(やじうま)達も、表情からけわしさがとれてくる。そしてなんだかモジモジしながら小声でつぶやいた。

「そ、そりゃあ、その……考えなしに悪者呼ばわりして、悪かったよ……」
「わかってくれて、ありがと」
「でもさ、オレ達も物語の世界に住んでいて、色々思うところはあるんだよ」
「……なあ?」
「へえ?どんなこと?このさいだから、言いたいことは言ってしまいなよ」

 魔女(まじょ)さんにうながされ、「どうする?」という風に目くばせしあっていた彼らだが、そのうちの一人が思い切ったように話を切り出した。
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