シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「これでよし。で、どう?何て言ったか思い出した?」

「え?えっと…さっき、さっき言ったこと……」

 頭をかきかき、考えこんだ後、ポン!と手をいて
「おい、今何つった?」

 ペローオオカミと私、こける。

「あんたねえ、そんなこともういっぺん言わせてどうするのさ」

「じゃあ、えーっと、えーっと…あ…」

再び顔を赤くしたグリムオオカミは、恥ずかしそうに目をふせながら言った。
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