シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「姉御は、オレが知ってる中で一番きれいな女性っス!顔もきれいだけど、何より一番きれいなのは姉御の心っス」
鏡の魔女さんはくすっと笑いながらつぶやいた。「そこじゃなかったんだけどね」
「え?」
「ああ、でもその言葉もすごくうれしかったよ、ありがう。こう見えても若いころは何度かきれいだってほめられたことはあったんだよ。でも、これまで出会った男達は見た目しかほめなかった。男にとって、女は見た目だけに価値があるんだな、と感じたもんだよ。連れて歩くと自慢できるような、さ」
「……はい」
「だから、心もきれい、なんて言われたのは初めてだよ。すごくうれしいよ」
「いや…ホントのことっスから……」
鏡の魔女さんはくすっと笑いながらつぶやいた。「そこじゃなかったんだけどね」
「え?」
「ああ、でもその言葉もすごくうれしかったよ、ありがう。こう見えても若いころは何度かきれいだってほめられたことはあったんだよ。でも、これまで出会った男達は見た目しかほめなかった。男にとって、女は見た目だけに価値があるんだな、と感じたもんだよ。連れて歩くと自慢できるような、さ」
「……はい」
「だから、心もきれい、なんて言われたのは初めてだよ。すごくうれしいよ」
「いや…ホントのことっスから……」