シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~

ああ、はいはい

「あー、ジャボットよう」

日が傾きかけた森で、グリムオオカミや(かがみ)魔女(まじょ)さんが手をつけずに帰ってしまったお弁当をに分けている時に、ペローオオカミがモソモソと耳打ちした。

「ん?なあに?」

「こいつらはあんなこと言ってたが、あとおめえもよく自分で言っているけど、そんなに言うほどじゃねえぜ?」

 ペローオオカミに言わんとすることがわからず、首をかしげていると
「お前はちょっと、自分を卑下(ひげ)しすぎだと、オレは思うぞ」

卑下(ひげ)しすぎ?」
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