シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「え、今なんて?」

「だから、シンデレラが変身する時のよ。『ビビディ、バビディ、ブー』」

シンデレラは自信満々(じしんまんまん)だが、仙女(せんにょ)さんがあきれたように手をふった。

「だめだめ!それは映画国のデ〇〇〇ー地方のシンデレラの呪文(じゅもん)でしょ。うちはその呪文(じゅもん)は使わないの」

「えー」

「それにどっちにしろ、その呪文(じゅもん)を唱えるのはシンデレラじゃないわ。デ〇ズ〇〇地方でも魔法を使う仙女(せんにょ)が言うはずよ」

「ぶーぶー」

不満げな顔のシンデレラに、それでも男達は「すねた顔もかわいいなー」とデレデレだ。
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