シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「よせ!あんなガキ、女のうちに入らねえ!」

「いやあ、今までの赤ずきんの中でもかなり美人だって話だぜ」

「やめろ」

 みんなからからかわれまくっているペローオオカミに助け舟を出そうと、口をはさんだ。

「赤ずきんちゃんて才だっけ?」

「………六才」

「ペローオオカミの好みのタイプってどんなだっけ?」

「二十才くらいの色っぽい女」

「確かに、好みとはずいぶんかけはなれているわね。対象外(たいしょうがい)だわね」

 私の言葉にみんながどっと笑った。
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