シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「そうだな、ちがいすぎる」「へえー、オオカミはオオカミらしい趣味(しゅみ)なんだな」と好きほうだいだ。

 それで話題(わだい)が変わるかと思いきや、仙女(せんにょ)さんが
「それで、その六才の美幼女(びようじょ)赤ずきんちゃんに、どんな風にモテてるんですかあ?」と話をもどしてしまった。

「…………」

 ブゼンとしてだんまりを決めこむペローオオカミの代わりに、赤ずきん町の男がニヤニヤしながら話し出す。

「あんたら、ペローの『赤ずきん』の話の詳細(しょうさい)知ってるか?おばあさんに化けたオオカミがねているベッドに、赤ずきんが服をぬいで入りこむんだぜ」

「「「「ええーーーーー」」」」
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