シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
王子様のリードは、素人の私でもわかるくらい華麗で、かつやさしく、私のふなれさをカバーしようとしてくれていたが、いかんせん私が下手過ぎるせいで、カバーしきれていなかった。
プリンス親衛隊が聞えよがしにクスクスと笑い、恥ずかしさで顔が赤くなるのがわかる。
そんな私を見かねたのか、王子様は「あちらへ行こうか」と耳元でささやいて(ここでさらに気絶寸前になる……ささやき声も素敵)踊りながらさりげなく大広間の中央から部屋のはしに移動し、テラスから庭へと連れ出した。
プリンス親衛隊が聞えよがしにクスクスと笑い、恥ずかしさで顔が赤くなるのがわかる。
そんな私を見かねたのか、王子様は「あちらへ行こうか」と耳元でささやいて(ここでさらに気絶寸前になる……ささやき声も素敵)踊りながらさりげなく大広間の中央から部屋のはしに移動し、テラスから庭へと連れ出した。