シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~

このままでいいの?

「しっかりして、お姉様」

「ジャボット、気が付いたかい?」

……シンデレラと王子様の声に、意識(いしき)(もど)ってくる。

「……なにか、……(くま)のようなものを見たような……」

(くま)みたいで、悪かったな」

「いやーーーー!」

 のぞき込む大男に再び悲鳴(ひめい)を上げた私をシンデレラがあわててなだめた。

「ごめんなさい、私のお友達なの。(こわ)くないから、ね?」

「……お友達……?」
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