シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~

シンデレラの告白

 シンデレラは泣きじゃくりながら、とんでもないことを告白し出した。

「私の方こそ、うそつきで卑怯者(ひきょうもの)だわ。シンデレラの役は、お話にしばられるって聞いて逃げたくなって、あのパレードの日、お姉様が王子様を好きになったのに気がついて、どうにか役を入れ替われないか、なんて計画していたんだから」

「あれ? 待って? ……それって、最初から私の王子様への気持ちを知っていたってこと?」

 まっまさか、あんな最初の日から、シンデレラに私の恋心がバレバレだったってこと?!
 カーッと熱くなるほほを両手で押さえるが、動揺(どうよう)を隠せない。

「お姉様がいない時を見計らって、『どうにかしてお姉様を王子様と結婚させられないか?』って何度も家族会議(・・・・)したし……」

「えっ! ちょっと待って!?」
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