シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~

冒険者(ぼうけんしゃ)達

「ねえ、シンデレラ。聞いてもいい?」

「なに?」

「あなた、今まで色々な国の冒険譚(ぼうけんたん)に夢中になってたでしょ? 今は海賊(かいぞく)がいいとして、また他のものに興味(きょうみ)が移ったら、どうするの?」

 フック船長が小さくビクッとしたが、すぐそしらぬ顔に(もど)る。

「うーん。料理のレパートリーを変えるように簡単(かんたん)にはいかないから、あるていどは海賊業(かいぞくぎょう)をがんばるけど、どうしても他に行きたくなったら、出ていくわ」
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