シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「「ぶふっ!!!」」
グリムのオオカミと私は盛大にお茶や食べていたものをふき出した。
「やだ、失礼(()()き)」
「しかし、ペローの。それはむしろ役得(やくとく)って言うんじゃないのか?」
グリムオオカミの無責任(むせきにん)な言い草に、ペローオオカミはさらに興奮(こうふん)する。

「だーかーら!オレはロリータじゃねえの!二十歳(はたち)過ぎくらいの色気がある女が好みなの!食事は火を通した肉が好きなの!それなのに、オレんとこの町の住民、オレの事何て呼んでるか知ってるか?『スケベオオカミ』とか『エロオオカミ』って陰口(かげぐち)たたいているんだぜ」
「スケベはオスの勲章(くんしょう)だぞ。何なら自分から『エロウルフ』って名乗(なの)ってみちゃどうだい?」
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