シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
ギクリとしながら「え? なんのことかしら?」とトボけたが、 魔女さんは笑って言った。
「あたしにまで隠さなくっていいよ。シンデレラのお相手の王子様が好きなんだろ?」
「え……え……え…………???」
冷や汗を滝のように流してかたまってしまった私を、 魔女さんが軽くだきしめた。
「ごめんよ、バレてないつもりだったんだね。でもヤボな男たちにはわからなくても、私にはわかるよ」
「…………」
「初恋の相手が、よりによって妹の運命の相手なんてね。あんたの妹もいい子みたいだし、祝福してやりたいけど、心からそう思えないってのは気が重いよね」
「………」
「時にはうらやましかったり、ねたましかったり、そんな感情を持つこともあるだろう。そんな自分を、いやな子だと思ったりすることもあるんじゃない?」
「あたしにまで隠さなくっていいよ。シンデレラのお相手の王子様が好きなんだろ?」
「え……え……え…………???」
冷や汗を滝のように流してかたまってしまった私を、 魔女さんが軽くだきしめた。
「ごめんよ、バレてないつもりだったんだね。でもヤボな男たちにはわからなくても、私にはわかるよ」
「…………」
「初恋の相手が、よりによって妹の運命の相手なんてね。あんたの妹もいい子みたいだし、祝福してやりたいけど、心からそう思えないってのは気が重いよね」
「………」
「時にはうらやましかったり、ねたましかったり、そんな感情を持つこともあるだろう。そんな自分を、いやな子だと思ったりすることもあるんじゃない?」