シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「同じようにね、自分がほしいと思うものを他の誰かが持っていれば、うらやましいと思ったり、時にはねたましいと思う。それも人間として自然な感情だと思うよ」
「そう、かしら?」
「そうだよ。大事なのはね、そんな自分の感情を認めて、でも決してその相手にそれをぶつけないようにすること。自分が欲しくて欲しくてたまらないものを、誰かが持っている時、なぜか『ずるい』って思ってしまったりするだろ?でももしかしたら、その相手はあんたの知らないところで努力して努力して、大変な思いをして手に入れたのかも知れない。……まあ、そうじゃないかも知れないけど」
「…………」
「そう、かしら?」
「そうだよ。大事なのはね、そんな自分の感情を認めて、でも決してその相手にそれをぶつけないようにすること。自分が欲しくて欲しくてたまらないものを、誰かが持っている時、なぜか『ずるい』って思ってしまったりするだろ?でももしかしたら、その相手はあんたの知らないところで努力して努力して、大変な思いをして手に入れたのかも知れない。……まあ、そうじゃないかも知れないけど」
「…………」