シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
 シンデレラの手を自分の両手でつつんだ。
「いつも、家事(かじ)ごくろうさま」
「え、なに?」
「美味しいごはんもありがとう」
「やだやだ、なにちょっと、あらたまって~」

 照れたシンデレラはほほをピンクにそめて、モジモジする。
 ああ、本当に可愛いな。きっと王子様もシンデレラを愛してくれるにちがいない。
 その時は、ちゃんとお祝いしよう。シンデレラを祝福(しゅくふく)しよう。
 シンデレラはいい子だ。幸せになる権利(けんり)がある。
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