シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
イエローカードなんてこわくない
振り返ると、あざやかな紅のドレスを着た鏡の魔女さんが立っていた。
「良かったあ。まだこっちにいらっしゃったんですね!」
「あらあら、心配させちゃったかしらね。ごめんね」
私も涙ぐんでいたが、グリムオオカミは私以上に両目から涙が溢れかけていた。
「あ……姉御……まだ遠くに旅立っちまってはいなかったんすね」
「良かったあ。まだこっちにいらっしゃったんですね!」
「あらあら、心配させちゃったかしらね。ごめんね」
私も涙ぐんでいたが、グリムオオカミは私以上に両目から涙が溢れかけていた。
「あ……姉御……まだ遠くに旅立っちまってはいなかったんすね」