【完結】婚約破棄された悪役令嬢は、一途な愛を注ぎこまれています。
フィリベルトさまがそう声をかけると、デリックはすぐに席を確保するために動き出す。
ものの数分で席を確保して、戻ってきた。ホタテを六個店主から渡されたチェルシーたちは、デリックの案内でイートスペースに座った。
近くには食べ終えたものを捨てるゴミ箱もあり、それぞれ食事を楽しんでいるようだ。
「こんなに賑やかな場所で食べるの、初めてです!」
「美味しそうですね」
チェルシーとローレンがワクワクとした表情を隠さずに私を見る。ちらりとフィリベルトさまを見ると、「温かいうちにいただこう」とみんなにうながすと、それぞれぱぁっと顔を輝かせて早速ホタテを食べ始めた。
もちろん、私とフィリベルトさまも。バター醤油の匂いってどうしてこんなにも食欲を刺激するのかしら。
大きなホタテは熱々だったけど、肉厚の貝柱にバター醤油が合うこと! 新鮮なホタテなのだと思う。
「美味しいですね、お嬢さま」
「ええ、とても」
チェルシーに声をかけられて、同意するとジェレミーとデリックの表情が明るくなった。
「スターリング領にはまだまだたくさん、美味しいものがありますよ!」
「ぜひ、たくさんお召し上がりください!」
ふたりがぐっと拳を握って力説するものだから、私たちは目を瞬かせてしまった。その様子に、くつくつと喉を鳴らして笑うフィリベルトさま。
「あら、フィリベルトさま。留学から帰ってきたのですか?」
ものの数分で席を確保して、戻ってきた。ホタテを六個店主から渡されたチェルシーたちは、デリックの案内でイートスペースに座った。
近くには食べ終えたものを捨てるゴミ箱もあり、それぞれ食事を楽しんでいるようだ。
「こんなに賑やかな場所で食べるの、初めてです!」
「美味しそうですね」
チェルシーとローレンがワクワクとした表情を隠さずに私を見る。ちらりとフィリベルトさまを見ると、「温かいうちにいただこう」とみんなにうながすと、それぞれぱぁっと顔を輝かせて早速ホタテを食べ始めた。
もちろん、私とフィリベルトさまも。バター醤油の匂いってどうしてこんなにも食欲を刺激するのかしら。
大きなホタテは熱々だったけど、肉厚の貝柱にバター醤油が合うこと! 新鮮なホタテなのだと思う。
「美味しいですね、お嬢さま」
「ええ、とても」
チェルシーに声をかけられて、同意するとジェレミーとデリックの表情が明るくなった。
「スターリング領にはまだまだたくさん、美味しいものがありますよ!」
「ぜひ、たくさんお召し上がりください!」
ふたりがぐっと拳を握って力説するものだから、私たちは目を瞬かせてしまった。その様子に、くつくつと喉を鳴らして笑うフィリベルトさま。
「あら、フィリベルトさま。留学から帰ってきたのですか?」