【完結】婚約破棄された悪役令嬢は、一途な愛を注ぎこまれています。
「どんな本を読むの?」
「そうですね……最近だと、竜の国の物語を読みました」
竜の国、と聞いてドキリとした。
どんな内容だったのかを尋ねると、竜と人間のロマンスだったようで……ええ、それ、ちょっと気になる。
そもそもなぜユミルトゥスは竜の国と呼ばれているのかしら? そもそも、フィリベルトさまがゲームの中にいた記憶がないのよね。あんなイケメン、いたら絶対覚えていると思うの。
「私も読んでみたいわ」
「では、部屋に持ってきましょうか?」
「そうねぇ……うーん……。いえ、私が書庫にいくわ。他にも読みたい本があるかもしれないし」
鏡越しにローレンを見ると、彼女はこくりとうなずいた。
身支度を整えて、簡単に朝食を取り、すぐに書庫に向かった。
朝食時にはお父さまもいて、心配そうなまなざしで私を見ていたから、大丈夫ですという気持ちを込めて笑顔を浮かべたわ。きっちりと朝食も平らげたから、お父さまも安心したみたい。
書庫に入ってすぐ、ローレンは本を持ってきてくれた。竜の国の物語。読むのが楽しみだわ。
「ここで読むわね。お茶をお願い」
「かしこまりました」
ローレンが頭を下げて書庫から出ていく。
さて、私は早速、この本を読みますかね。
ぱらりと表紙をめくって、ワクワクとした気持ちで読み進めた。
戻ってきたローレンがお茶を淹れて、おやつとしてバタークッキーを持ってきてくれていた。バターたっぷりのクッキーは美味しいのだけど、カロリーがちょっと気になるところ。
……でも、まぁ、今日くらいは構わないか、とクッキーを口にすると、サクッと軽い食感とふんわりとバターが香って口の中でホロホロと崩れていく。美味しいーっ!
クッキーを飲み込んだところで、紅茶を口にする。ああ、後味サッパリ。
「美味しい……」
「ありがとうございます」
「私はこのまま本を読むから、ローレンも好きにしていてね」
「はい、リディアお嬢さま」
さぁて、今日は書庫にこもって、じっくりと読書を楽しみますか。
竜と人間のロマンスを!
「そうですね……最近だと、竜の国の物語を読みました」
竜の国、と聞いてドキリとした。
どんな内容だったのかを尋ねると、竜と人間のロマンスだったようで……ええ、それ、ちょっと気になる。
そもそもなぜユミルトゥスは竜の国と呼ばれているのかしら? そもそも、フィリベルトさまがゲームの中にいた記憶がないのよね。あんなイケメン、いたら絶対覚えていると思うの。
「私も読んでみたいわ」
「では、部屋に持ってきましょうか?」
「そうねぇ……うーん……。いえ、私が書庫にいくわ。他にも読みたい本があるかもしれないし」
鏡越しにローレンを見ると、彼女はこくりとうなずいた。
身支度を整えて、簡単に朝食を取り、すぐに書庫に向かった。
朝食時にはお父さまもいて、心配そうなまなざしで私を見ていたから、大丈夫ですという気持ちを込めて笑顔を浮かべたわ。きっちりと朝食も平らげたから、お父さまも安心したみたい。
書庫に入ってすぐ、ローレンは本を持ってきてくれた。竜の国の物語。読むのが楽しみだわ。
「ここで読むわね。お茶をお願い」
「かしこまりました」
ローレンが頭を下げて書庫から出ていく。
さて、私は早速、この本を読みますかね。
ぱらりと表紙をめくって、ワクワクとした気持ちで読み進めた。
戻ってきたローレンがお茶を淹れて、おやつとしてバタークッキーを持ってきてくれていた。バターたっぷりのクッキーは美味しいのだけど、カロリーがちょっと気になるところ。
……でも、まぁ、今日くらいは構わないか、とクッキーを口にすると、サクッと軽い食感とふんわりとバターが香って口の中でホロホロと崩れていく。美味しいーっ!
クッキーを飲み込んだところで、紅茶を口にする。ああ、後味サッパリ。
「美味しい……」
「ありがとうございます」
「私はこのまま本を読むから、ローレンも好きにしていてね」
「はい、リディアお嬢さま」
さぁて、今日は書庫にこもって、じっくりと読書を楽しみますか。
竜と人間のロマンスを!