【完結】婚約破棄された悪役令嬢は、一途な愛を注ぎこまれています。
「明日、こちらにきていただきたいの。もちろん、アレクシス殿下もご一緒に。それから、フローラさまのご友人にも。何人きていただいても構いませんわ。ご招待いたします」
「なにをふざけたことを――!」
「……アレクシス殿下もきてくださいと伝えましたわよ、私。フローラさまを守るつもりでしたら、絶対に明日、指定した場所にきてくださいませね。私の用件はそれだけですわ。ああ、それとフローラさま、あなたの王妃像を、明日聞かせてくださいませ」
とりあえず、誘ってみた。
本当にくるかどうかはわからないけれど――まぁ、ちゃんときてくれるだろう。アレクシス殿下と一緒に。お友達もたくさん引き連れて。
なので私は明日のために準備をしなくてはいけないの。
学校の一室を借りたから、サクサクと準備しないとね。
明日は半日で学校が終わる日だから、ちょうどいいわ。ローレンとチェルシーに手伝ってもらって、それから……あの方も呼んで……あんまり顔を会わせたくはないのだけど、王妃教育にすっごく熱心だったあの方を呼ばないといけないわ。
もう私は王妃教育を受けなくてもいいのだし……それに、あの方がフローラを見てどんな反応をするのか、ちょっと楽しみなところもある。
少しだけ楽しみができたところで、フィリベルトさまが私の名を呼ぶ。
アレクシス殿下とフローラに軽く会釈をしてから、彼のもとに駆け寄った。
彼はちらっとアレクシス殿下たちを見て、それから私に手を差し伸べた。その手を取ってふわりと微笑んでみせた。
「フィリベルトさまもきていただけますか?」
「もちろん。どんな反応になるのか、今から楽しみだ」
「なにをふざけたことを――!」
「……アレクシス殿下もきてくださいと伝えましたわよ、私。フローラさまを守るつもりでしたら、絶対に明日、指定した場所にきてくださいませね。私の用件はそれだけですわ。ああ、それとフローラさま、あなたの王妃像を、明日聞かせてくださいませ」
とりあえず、誘ってみた。
本当にくるかどうかはわからないけれど――まぁ、ちゃんときてくれるだろう。アレクシス殿下と一緒に。お友達もたくさん引き連れて。
なので私は明日のために準備をしなくてはいけないの。
学校の一室を借りたから、サクサクと準備しないとね。
明日は半日で学校が終わる日だから、ちょうどいいわ。ローレンとチェルシーに手伝ってもらって、それから……あの方も呼んで……あんまり顔を会わせたくはないのだけど、王妃教育にすっごく熱心だったあの方を呼ばないといけないわ。
もう私は王妃教育を受けなくてもいいのだし……それに、あの方がフローラを見てどんな反応をするのか、ちょっと楽しみなところもある。
少しだけ楽しみができたところで、フィリベルトさまが私の名を呼ぶ。
アレクシス殿下とフローラに軽く会釈をしてから、彼のもとに駆け寄った。
彼はちらっとアレクシス殿下たちを見て、それから私に手を差し伸べた。その手を取ってふわりと微笑んでみせた。
「フィリベルトさまもきていただけますか?」
「もちろん。どんな反応になるのか、今から楽しみだ」