【完結】婚約破棄された悪役令嬢は、一途な愛を注ぎこまれています。
どんな場所なのだろう? 2話
「竜に乗ってきたから疲れたでしょう? ゆっくり休んでちょうだいね」
「あ、ありがとうございます」
エステルさまは「いいえー」と楽しそうに声を弾ませて、部屋から出ていった。
ぱたんと扉が閉まるまで見送り、私はそのままソファの上に座り込む。
とても座り心地のよい、ベビーピンクのソファ。きっとウキウキとしながらこの部屋を用意してくれたのだろう。なんだか本当に、お姫さまになった気分だわ。
ぼんやりと見慣れない天井を見つめていると、扉がノックされる音が聞こえた。
「リディアお嬢さま、ローレンとチェルシーです」
「どうぞ、入って」
「失礼いたします」
扉が開いてふたりが入ってきた。顔色は……だいぶ良くなったわね。
「……なんだかとても、可愛らしい部屋ですね」
「公爵夫人――エステルさまの趣味らしいわ」
なるほど、とうなずくふたり。ローレンは辺りを見渡し、チェルシーは調度品を眺めてから、私に近付いてきた。
「あ、ありがとうございます」
エステルさまは「いいえー」と楽しそうに声を弾ませて、部屋から出ていった。
ぱたんと扉が閉まるまで見送り、私はそのままソファの上に座り込む。
とても座り心地のよい、ベビーピンクのソファ。きっとウキウキとしながらこの部屋を用意してくれたのだろう。なんだか本当に、お姫さまになった気分だわ。
ぼんやりと見慣れない天井を見つめていると、扉がノックされる音が聞こえた。
「リディアお嬢さま、ローレンとチェルシーです」
「どうぞ、入って」
「失礼いたします」
扉が開いてふたりが入ってきた。顔色は……だいぶ良くなったわね。
「……なんだかとても、可愛らしい部屋ですね」
「公爵夫人――エステルさまの趣味らしいわ」
なるほど、とうなずくふたり。ローレンは辺りを見渡し、チェルシーは調度品を眺めてから、私に近付いてきた。