仮面の下の素顔~君と出会って世界が変わった~
ーーー
「湊音ちゃん、今日は早帰りでいいよ」
「あ、は、はい」
居酒屋バイト。23時。
早帰りとなると嬉しいけれど、2時間分の時給がもらえないとなるとなんだか切ない。
でも居酒屋バイトは好き。
「湊音ちゃん、卵焼きと一緒にまなかい食べて帰りな~」
そうキッチンの社員さんが声かけをしてくれる。このまかないが美味しくて、晩御飯にもなって続けることが出来ている。
「ありがとうございます!」
私は、まかないと卵焼きをいただき休憩室へと向かった。
休憩室には、同じバイト仲間の愛ちゃんがいた。
愛ちゃんもまかないを食べていた。
「あ、おつ~」
「お疲れ様です」
長い綺麗なネイルをしている。綺麗に巻いたポニーテール、綺麗なお化粧をしていて まかないを食べながら化粧直ししていた。
「どっか行くの?」
「このあと、ガールズバーのバイト」
「大変だね」
「もっと手っ取り早く稼ぎたいんだけど」
そう言いながら携帯をいじる。きっとお客さんへ連絡している、長い爪なのに上手にやってるな・・・
「ネイル変えたの?かわいいね」
「でしょ。湊音ちゃんもすればいいのに」
「いや・・・」
ネイルだなんて、そんなお金なんてない。
だから輝かしい爪をみて羨ましく感じる。私もそんなのにお金を使いたい。
「ふふ。湊音ちゃん可愛い顔してるのに、勿体ないよね。」
「そんなことないよ、ほんと」
「肌も白くて、、、あ。でも、くま目立ってきてるよ~。早く帰って寝な」
「ありがとう」
1時に家に帰るって言ったのに、なんとなくまだ帰れないな~
でも、今日ぐらいいいか。明日も早朝バイトだし。
そう思ってまかないを食べ終えて、居酒屋のお茶を水筒に入れさせてもらい、公園を経由して家に戻るようにした。
明日も早朝バイトだ。
彼の優しい太陽のような笑顔を思い出す。
ーーー「君さ、毎日のようにバイト入ってるよね。えらいよ、ほんと」
お客さんに初めて褒められた。それも、いつも漂う甘い香りをする太陽のような笑顔の彼に。
「あ、いや、、、そんなことないですよ」
「名前は?俺は、碧」
「わ、私は、、林 湊音です。」
「湊音ちゃんね。いつもありがとう」
ーーードキッ・・・・
とてつもなく、満面の笑顔で言って貰えた。なんだかドキドキして震えが止まらないくらい、彼に引き込まれていた。
「あ。碧さん。だめっすよ。カフェ店員くどいて客にしちゃだめっすよ」
同じような可愛いタイプの男の子が後ろから彼に話しかけていた。
「そんなんじゃないよ」
「お姉さん、さーせん。俺らホストで勤務終わりで疲れてしまってますわ!」
あ・・・そういうことか。
彼のことを知った。
彼の名前は、碧。笑顔が素敵で暖かい雰囲気を持つ、甘い香りをはなつ。
そんな彼は、ホストであることを。
彼は、後輩をコツんと叩く。
「ばーか、そんなんじゃねーよ」
一瞬で彼のことを理解した動揺を隠しながら、私は、出来上がったコーヒーを彼に渡す。
「朝からごめんね、湊音ちゃん。じゃ、おやすみ」
彼は寝る前にここのコーヒーを飲むんだ。
「・・・おやすみなさい。ありがとうございました」
なんだか不思議な気持ちになる。でも、そんな様々な考えをさせないように客はどんどん来ていて次のバイトのための準備をしたりと切り替わっていっていた。
「湊音ちゃん、今日は早帰りでいいよ」
「あ、は、はい」
居酒屋バイト。23時。
早帰りとなると嬉しいけれど、2時間分の時給がもらえないとなるとなんだか切ない。
でも居酒屋バイトは好き。
「湊音ちゃん、卵焼きと一緒にまなかい食べて帰りな~」
そうキッチンの社員さんが声かけをしてくれる。このまかないが美味しくて、晩御飯にもなって続けることが出来ている。
「ありがとうございます!」
私は、まかないと卵焼きをいただき休憩室へと向かった。
休憩室には、同じバイト仲間の愛ちゃんがいた。
愛ちゃんもまかないを食べていた。
「あ、おつ~」
「お疲れ様です」
長い綺麗なネイルをしている。綺麗に巻いたポニーテール、綺麗なお化粧をしていて まかないを食べながら化粧直ししていた。
「どっか行くの?」
「このあと、ガールズバーのバイト」
「大変だね」
「もっと手っ取り早く稼ぎたいんだけど」
そう言いながら携帯をいじる。きっとお客さんへ連絡している、長い爪なのに上手にやってるな・・・
「ネイル変えたの?かわいいね」
「でしょ。湊音ちゃんもすればいいのに」
「いや・・・」
ネイルだなんて、そんなお金なんてない。
だから輝かしい爪をみて羨ましく感じる。私もそんなのにお金を使いたい。
「ふふ。湊音ちゃん可愛い顔してるのに、勿体ないよね。」
「そんなことないよ、ほんと」
「肌も白くて、、、あ。でも、くま目立ってきてるよ~。早く帰って寝な」
「ありがとう」
1時に家に帰るって言ったのに、なんとなくまだ帰れないな~
でも、今日ぐらいいいか。明日も早朝バイトだし。
そう思ってまかないを食べ終えて、居酒屋のお茶を水筒に入れさせてもらい、公園を経由して家に戻るようにした。
明日も早朝バイトだ。
彼の優しい太陽のような笑顔を思い出す。
ーーー「君さ、毎日のようにバイト入ってるよね。えらいよ、ほんと」
お客さんに初めて褒められた。それも、いつも漂う甘い香りをする太陽のような笑顔の彼に。
「あ、いや、、、そんなことないですよ」
「名前は?俺は、碧」
「わ、私は、、林 湊音です。」
「湊音ちゃんね。いつもありがとう」
ーーードキッ・・・・
とてつもなく、満面の笑顔で言って貰えた。なんだかドキドキして震えが止まらないくらい、彼に引き込まれていた。
「あ。碧さん。だめっすよ。カフェ店員くどいて客にしちゃだめっすよ」
同じような可愛いタイプの男の子が後ろから彼に話しかけていた。
「そんなんじゃないよ」
「お姉さん、さーせん。俺らホストで勤務終わりで疲れてしまってますわ!」
あ・・・そういうことか。
彼のことを知った。
彼の名前は、碧。笑顔が素敵で暖かい雰囲気を持つ、甘い香りをはなつ。
そんな彼は、ホストであることを。
彼は、後輩をコツんと叩く。
「ばーか、そんなんじゃねーよ」
一瞬で彼のことを理解した動揺を隠しながら、私は、出来上がったコーヒーを彼に渡す。
「朝からごめんね、湊音ちゃん。じゃ、おやすみ」
彼は寝る前にここのコーヒーを飲むんだ。
「・・・おやすみなさい。ありがとうございました」
なんだか不思議な気持ちになる。でも、そんな様々な考えをさせないように客はどんどん来ていて次のバイトのための準備をしたりと切り替わっていっていた。