冷徹狼陛下の子を授かりました!
「じゃあ、陛下も満月の夜には狼になるってこと?」
「うん。でも、陛下は僕と違って制御できるんだよ。満月の夜って、血が騒ぐっていうのかな? 暴れたくなるんだ。でも、陛下は暴れないし滅多に狼の姿にならない」
「そうなんだ……ねえ、レオンは陛下って呼んでるの?」
「そうだよ。僕が狼族の血筋だとバレないようにって言ってた」
「……そうなのね……それにしても、レオンは難しい言葉をたくさん知ってるわね」
「陛下がいざという時に役に立つって言うから、小さい頃からたくさん勉強したの」
「そうなんだ」
冷徹と言われているが、レオンから話を聞く限りでは甥っ子に対する愛情を感じられる。マリアは、噂で聞く冷徹狼陛下の真の姿を知りたいと思った。
「そういえば……」
――コンコン
マリアが何かを言いかけた時、部屋の外から扉がノックされる。
「はい」
「おはようござい……ひいっ」
「うん。でも、陛下は僕と違って制御できるんだよ。満月の夜って、血が騒ぐっていうのかな? 暴れたくなるんだ。でも、陛下は暴れないし滅多に狼の姿にならない」
「そうなんだ……ねえ、レオンは陛下って呼んでるの?」
「そうだよ。僕が狼族の血筋だとバレないようにって言ってた」
「……そうなのね……それにしても、レオンは難しい言葉をたくさん知ってるわね」
「陛下がいざという時に役に立つって言うから、小さい頃からたくさん勉強したの」
「そうなんだ」
冷徹と言われているが、レオンから話を聞く限りでは甥っ子に対する愛情を感じられる。マリアは、噂で聞く冷徹狼陛下の真の姿を知りたいと思った。
「そういえば……」
――コンコン
マリアが何かを言いかけた時、部屋の外から扉がノックされる。
「はい」
「おはようござい……ひいっ」