冷徹狼陛下の子を授かりました!
そして、エドワードにも大きな変化が訪れた。表情は以前と変わらず冷徹だが、内面はレオン同様穏やかになったように感じる。今まで満月の夜は森の中へと入ってしまい、マテオにも行動が把握できなかったが、今はマリアの部屋で過ごしているではないか。
マテオは敢えて知らない振りをしているが、本当は気になっていた。今は時期ではないと、喉まで出かかっている言葉を飲み込む。
「生誕祭には、ウルフリア王国の王妃として出席していただきたいと思っています」
「えっと……私が出席してご迷惑になりませんか?」
「どうしてそう思われるのですか?」
「……きっと私の実家も出席すると思うので……」
言葉を濁しているマリアの姿に胸が痛む。
「迷惑どころか、陛下の隣を歩けるのはマリア様しかいません」
「……」
そこまで言われても迷っているようだ。
「この機会に、ハンナさんのことをブルネリア伯爵に交渉するつもりです」
「本当ですか?」
「はい。ご出席いただけますか?」
「わかりました!」
マテオは敢えて知らない振りをしているが、本当は気になっていた。今は時期ではないと、喉まで出かかっている言葉を飲み込む。
「生誕祭には、ウルフリア王国の王妃として出席していただきたいと思っています」
「えっと……私が出席してご迷惑になりませんか?」
「どうしてそう思われるのですか?」
「……きっと私の実家も出席すると思うので……」
言葉を濁しているマリアの姿に胸が痛む。
「迷惑どころか、陛下の隣を歩けるのはマリア様しかいません」
「……」
そこまで言われても迷っているようだ。
「この機会に、ハンナさんのことをブルネリア伯爵に交渉するつもりです」
「本当ですか?」
「はい。ご出席いただけますか?」
「わかりました!」