白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
これでようやくハットリのパーティー加入テストが終了した。
結果は合格。
昨日はボス戦をまともにできるだけの技能と度胸があるのかというテスト。そして今日は、我々に嘘をついていないか確認するためのテストだった。
マーシェスダンジョンの地下40階のボスをクリアすると、ダンジョン内で使える戦闘ペットが確定ドロップするという情報はガイドブックには一切書かれていないし、我がパーティーが発行している地図も、この階層に限っては出していない。
しかし口コミでは広まっているため、初心者を装って加入を希望してくる輩が少なからずいるわけだ。
ペットが欲しいのなら堂々とそう言えばいい。
それを隠して素人を装い、最初から私たちを欺こうとする嘘つきはロイパーティーには不要だ。
どのみち、いくら知らないふりをしてもペット目的という下心が頭の片隅にでもあれば、それをBAN姉さんに見透かされてBANされてしまうわけだが。
どこまでが悪意や下心ではなく、どこからが悪意と受け取られるのかはBAN姉さんの感じ方次第のようで、不明な点も多い。しかし、素直・純粋・無知が求められているのは確かだ。
ハットリは見事にこの二次テストにも合格した。
ちなみに、もしもハットリが地下40階の事情を誰かから聞いていて事前に知っていたのなら、あの階層に到着して扉を開けるまでに素直にそれを言えば、それでも合格にするつもりだった。
ダンジョン内と冒険者協会の敷地内でのみ召喚できるペットは、戦闘の補助と荷物の運搬を担っている。
ペットの体内は広大な亜空間になっているようで、ドロップ品をどんどん回収していってくれるし、ペットを召喚できる場所であれば取り出しも自由。
だからハットリのように手裏剣を投げまくって戦うタイプには、なんともありがたい存在となるはずだ。
「実は昨日のハットリの手裏剣ね、わたしのペットに回収してもらっていたの」
ダンジョン1階に設けられている戦利品を分配するための「山分けスペース」で、わたしは自分のペットを召喚した。
「出ておいで」
実はダンジョンの中に入ると自動召喚になるためペットとはいつも一緒にいるのだが、普段は他のメンバーの目障りにならないように姿を消してもらっている。
そんな便利機能まである。
わたしのペット、緑色のクマが姿を現した。
結果は合格。
昨日はボス戦をまともにできるだけの技能と度胸があるのかというテスト。そして今日は、我々に嘘をついていないか確認するためのテストだった。
マーシェスダンジョンの地下40階のボスをクリアすると、ダンジョン内で使える戦闘ペットが確定ドロップするという情報はガイドブックには一切書かれていないし、我がパーティーが発行している地図も、この階層に限っては出していない。
しかし口コミでは広まっているため、初心者を装って加入を希望してくる輩が少なからずいるわけだ。
ペットが欲しいのなら堂々とそう言えばいい。
それを隠して素人を装い、最初から私たちを欺こうとする嘘つきはロイパーティーには不要だ。
どのみち、いくら知らないふりをしてもペット目的という下心が頭の片隅にでもあれば、それをBAN姉さんに見透かされてBANされてしまうわけだが。
どこまでが悪意や下心ではなく、どこからが悪意と受け取られるのかはBAN姉さんの感じ方次第のようで、不明な点も多い。しかし、素直・純粋・無知が求められているのは確かだ。
ハットリは見事にこの二次テストにも合格した。
ちなみに、もしもハットリが地下40階の事情を誰かから聞いていて事前に知っていたのなら、あの階層に到着して扉を開けるまでに素直にそれを言えば、それでも合格にするつもりだった。
ダンジョン内と冒険者協会の敷地内でのみ召喚できるペットは、戦闘の補助と荷物の運搬を担っている。
ペットの体内は広大な亜空間になっているようで、ドロップ品をどんどん回収していってくれるし、ペットを召喚できる場所であれば取り出しも自由。
だからハットリのように手裏剣を投げまくって戦うタイプには、なんともありがたい存在となるはずだ。
「実は昨日のハットリの手裏剣ね、わたしのペットに回収してもらっていたの」
ダンジョン1階に設けられている戦利品を分配するための「山分けスペース」で、わたしは自分のペットを召喚した。
「出ておいで」
実はダンジョンの中に入ると自動召喚になるためペットとはいつも一緒にいるのだが、普段は他のメンバーの目障りにならないように姿を消してもらっている。
そんな便利機能まである。
わたしのペット、緑色のクマが姿を現した。