メールチェッカー 【2】
一緒に過ごす時間が増えるたびにどんどん和輝のことが好きになり、ずっと一緒にいたいと思うようになるのは自然の流れだ。
それは当然、和輝も同じ気持ちだろうと、どこか自惚れていたのだ。
でも、和輝との将来を夢見ていたのは自分だけだった。
和輝の描く将来の中には、一体誰がいるんだろう――。
自分と結婚する気があるのか、ないのか。
そうはっきりと聞くことができたらどんなに楽だろうと何度も思った。
次の転勤が来るまで、こうやってだらだらと関係を続け、引っ越しと共に区切りをつけるつもりなのだろうか。
仮にそうだとしても、和輝を責める権利などない……。
来る日も来る日も不安に襲われた。
会えない日がとてもせつなく、毎日のように枕を濡らした。