妖狐じゃ、ダメですか?
Prologue_あるあやかしがいました
昔々、あるところに一匹の妖狐がおりました。
その妖狐は、銀髪に深い青緑の眼をしており、それはそれは美しかったそうです。
妖狐は悪いことは一切せず、山に住み、たまに麓の村に顔を出しては、村人と談笑していました。
ですが、妖狐はあやかし。その存在を恐れた村人がある陰陽師に密告しました。
「妖狐がいる」と。
それを聞いた陰陽師は、ただの村人に化けて妖狐を騙し、封印しました。
が、陰陽師の力では妖狐を封印しきれませんでした。
その封印では、500年後に解けてしまう___
その言い伝えを残し、陰陽師は亡くなってしまいました。
___500年後
「ふぁ〜よく寝た…」
妖狐は、目覚めました。
妖狐は、復活しました。