エリート海上自衛官の最上愛
「芽衣、君を俺のものにしたい。このまま寝室へ連れていってもいい?」

 あくまでも言葉は優しく、芽衣の意思を確認してくれている。

 たとえ首を横に振ったとしても、彼は許してくれるだろう。けれどそんな目に見つめられては、抗えるはずがない。

 彼の腕はもう今すぐにでも抱き上げられるように芽衣の身体に回されている。芽衣の心はひとつだけだ。彼にもそれはわかっているはず。

 大きな手が、芽衣の髪をゆっくりと梳く。そして顕になった芽衣の耳に晃輝が唇を寄せた。

「芽衣、君が欲しくてたまらない」

 再び身体の中心が熱くなる。その感覚がいったいなにかもわからないままに、思考がとろとろと溶け出すのを感じながら芽衣はゆっくりを頷いた。
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