エリート海上自衛官の最上愛
「あ、すみません。……すごく美味しそうに食べられるので、その……嬉しくて」
素直な感想を口にすると、彼は不意を突かれたように瞬きをした。
また変なこと言ってしまった。
そう芽衣が思っていると、彼は咳払いをして水を飲んでから口を開いた。
「本当に美味しいからだよ」
率直な言葉に今度は芽衣が不意を突かれる。嬉しくて頬が熱くなった。
「あ……ありがとうございます」
「うまいだろう。最近はカレーも芽衣ちゃんが作るんだよ」
マスターが、炒飯を芽衣の前にコトリと置いて晃輝に言った。
「なにしろここに来る前は、三ツ星ホテルの厨房で働いていたんだから。ホールだけじゃなくて厨房にも入ってもらえるからすごく助かってるよ。だけどちょっとストイックなんだなー。俺は芽衣ちゃんが作る料理はどれもお客さんに出していいと思うんだが、今のところポテトサラダとカレーと、あとなんだったかな」
「煮魚です。私はまだまだです。同じように作ってもなかなかマスターの優しい味にならなくて」
「そんなこと思ってるのは芽衣ちゃんだけだよ」
そんなやり取りをしてから、芽衣がいい香りがするほかほかの炒飯に向かって手を合わせると、ちょうど晃輝がカレーを食べ終えた。
「ごちそうさま。カレーをもらってしまって、申し訳なかった」
もう一度芽衣に謝る。
「いえ。マスターの炒飯大好きなのでラッキーでした」
素直な感想を口にすると、彼は不意を突かれたように瞬きをした。
また変なこと言ってしまった。
そう芽衣が思っていると、彼は咳払いをして水を飲んでから口を開いた。
「本当に美味しいからだよ」
率直な言葉に今度は芽衣が不意を突かれる。嬉しくて頬が熱くなった。
「あ……ありがとうございます」
「うまいだろう。最近はカレーも芽衣ちゃんが作るんだよ」
マスターが、炒飯を芽衣の前にコトリと置いて晃輝に言った。
「なにしろここに来る前は、三ツ星ホテルの厨房で働いていたんだから。ホールだけじゃなくて厨房にも入ってもらえるからすごく助かってるよ。だけどちょっとストイックなんだなー。俺は芽衣ちゃんが作る料理はどれもお客さんに出していいと思うんだが、今のところポテトサラダとカレーと、あとなんだったかな」
「煮魚です。私はまだまだです。同じように作ってもなかなかマスターの優しい味にならなくて」
「そんなこと思ってるのは芽衣ちゃんだけだよ」
そんなやり取りをしてから、芽衣がいい香りがするほかほかの炒飯に向かって手を合わせると、ちょうど晃輝がカレーを食べ終えた。
「ごちそうさま。カレーをもらってしまって、申し訳なかった」
もう一度芽衣に謝る。
「いえ。マスターの炒飯大好きなのでラッキーでした」