一途な海上自衛官は時を超えた最愛で初恋妻を離さない~100年越しの再愛~【自衛官シリーズ】
晃輝が目を細めた。
「だけど航海に出てる時は、芽衣が家事を全部することになるだろう? それでフィフティーフィフティーだ」
「そんな……! それは私の分の家事じゃないですか」
そもそも芽衣がやるべき仕事なのだ。全然フィフティーフィフティーじゃない。芽衣はますます笑いが止まらなくなってしまう。
晃輝が立ち上がり、机を回り込んで芽衣のところへやってきた。そして椅子に座る芽衣を抱き上げる。
「きゃ!」
目を丸くする芽衣の頬にキスをした。
「本当は俺が航海中の家事も全部やりたいくらいだ。芽衣には、大好きな仕事に専念してほしいから。それが俺の望みなんだから」
「そ、それは甘やかしすぎだと思います……」
彼の首にしがみついて、芽衣は彼を見上げる。
「そんなことまでされたら、私、ダメになってしまいそうです」
そう言って晃輝を睨むが、彼は眉を上げただけだった。
「べつに芽衣のためじゃないよ。これは俺のためだ。俺がそうしたいだけなんだから」
またもや頭がこんがらがりそうなことを言って、彼は芽衣をソファに優しく下ろした。
「というわけで俺が後片付けをしている間、ソファでゆっくりしててくれ。そうでなくても君の身体は今日は疲れている。本当は一歩も歩かせたくないくらいなんだ」
彼に促されるままに、大きなソファに寝かされる。頭にクッションが敷かれた。
芽衣を、くつろぐしかない体勢にして、満足した彼はダイニングテーブルへ戻り片付けをはじめる。カチャカチャという音が耳に心地よく響いて芽衣はうとうととしてしまう。
片付けをしてもらっているのに寝るなんてあり得ない。けれどさっき彼が言った通り、今日は少し疲れている。
「だけど航海に出てる時は、芽衣が家事を全部することになるだろう? それでフィフティーフィフティーだ」
「そんな……! それは私の分の家事じゃないですか」
そもそも芽衣がやるべき仕事なのだ。全然フィフティーフィフティーじゃない。芽衣はますます笑いが止まらなくなってしまう。
晃輝が立ち上がり、机を回り込んで芽衣のところへやってきた。そして椅子に座る芽衣を抱き上げる。
「きゃ!」
目を丸くする芽衣の頬にキスをした。
「本当は俺が航海中の家事も全部やりたいくらいだ。芽衣には、大好きな仕事に専念してほしいから。それが俺の望みなんだから」
「そ、それは甘やかしすぎだと思います……」
彼の首にしがみついて、芽衣は彼を見上げる。
「そんなことまでされたら、私、ダメになってしまいそうです」
そう言って晃輝を睨むが、彼は眉を上げただけだった。
「べつに芽衣のためじゃないよ。これは俺のためだ。俺がそうしたいだけなんだから」
またもや頭がこんがらがりそうなことを言って、彼は芽衣をソファに優しく下ろした。
「というわけで俺が後片付けをしている間、ソファでゆっくりしててくれ。そうでなくても君の身体は今日は疲れている。本当は一歩も歩かせたくないくらいなんだ」
彼に促されるままに、大きなソファに寝かされる。頭にクッションが敷かれた。
芽衣を、くつろぐしかない体勢にして、満足した彼はダイニングテーブルへ戻り片付けをはじめる。カチャカチャという音が耳に心地よく響いて芽衣はうとうととしてしまう。
片付けをしてもらっているのに寝るなんてあり得ない。けれどさっき彼が言った通り、今日は少し疲れている。