punk guy, play guy
────ッハ。おいおい随分勝手だなあ。
このオンナ数合わせだったのかよ。
どーりで部類のちげえオンナ来てると思ったわ。
皮肉げに下唇を歪めてソイツを見遣ったオレの意想とはウラハラに。
オンナは
特段、変わった様子もなくスクッと立ち上がると、「コレで失礼します」なんて
淡々とした口調で
律儀に頭を下げ、そそくさと席を退散してった。
・・・・『カイオク』っつーのか、
あのオンナ。
ニヒルに口角だけ吊り上げたオレは、「ワリ。オレもちょっと退散。アトは、まあ自分たちだけでタノシんで」────そう、テキトーに
断り入れて10万札をテーブルに置くと、
まとわりついて来るオンナたちを軽く、あしらって
飲み屋の入り口の暖簾をかい潜りいつもより軽足で店の外に出た。
「…っ寒い」